インフルエンザワクチンQ&A
2011.10.07
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インフルエンザワクチンは効くのですか? |
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インフルエンザワクチンは接種しても100%の効果はありません。また毎年インフルエンザは変化することがあるので、ワクチンに使用されている型と流行する型が違うとインフルエンザにかかる率が高くなります。またインフルエンザワクチンは年齢が低いと効果が低くなります。特に3歳以下での効果は低いといわれています。これは自然感染後にインフルエンザワクチンを接種した方が抗体の産生が良いためです。B型インフルエンザについてはワクチンの効果が低く、成人でも有効率は50%です。またインフルエンザワクチン接種により脳症を予防する効果があるかどうかはいまだに判明していません。 したがって3歳未満の小児では効果が低いため、インフルエンザワクチン接種をしても罹患する可能性はそれ以上の子供たちよりも高くなります。 しかしインフルエンザにかかると肺炎などの合併症や、入院・死亡の危険性が高くなるハイリスク(肺や心臓の病気のある方、糖尿病などの基礎に病気を持っている方)の方にワクチン接種をおすすめいたします。 |
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1歳以下の乳児にはインフルエンザワクチン接種は必要ですか? |
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生後6カ月より接種は可能ですが、1歳未満の乳児へのワクチンの効果は証明されていません。そのため、当院では1歳未満のインフルエンザワクチン接種はおすすめしておりません。 それよりは乳幼児の周囲にいるご両親、ご兄弟、祖父母の方が接種することをおすすめいたします。 |
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ワクチン接種の効果的な接種時期はいつごろですか? |
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インフルエンザの流行時期は通常12月から翌年3月頃です。これより12月までには接種が終了することが望ましいです。もし接種ができず、流行期に入っても、近辺の方々(家族、友人、学校、クラスなど)の流行がなければ接種することをおすすめいたします。ワクチンによる抗体獲得前にインフルエンザにかかっても症状が強くなることはありません。 |
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ワクチンの接種間隔はどのぐらいがよいのですか? |
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昨年までは接種間隔は1〜4週間でしたが、本年度より2〜4週間の間隔で2回接種となっています。効果を高めるためには3〜4週間で接種することが最適です。しかし、最適の間隔でご予約ができない場合は、3歳以上では1回でも抗体獲得ができてきますので、それ以上の間隔でも問題はありません。3歳未満のお子様については4週間までの接種が好ましいですが、どうしても接種できない場合は4週間以上空いてもできるだけ早く接種するようにしてください。 |
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インフルエンザワクチンの免疫持続はどのぐらいですか? |
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接種1〜2週間後より抗体が上昇しはじめ、2回目の接種1カ月でピークとなります。3〜4カ月後には徐々に減少してきます、したがってワクチン効果が期待できるのは接種後2週間から3〜6カ月までと考えられています。 |
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卵アレルギーがある場合の接種は可能ですか? |
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卵を食べて蕁麻疹が出た方、嘔吐下痢が出た方、アナフィラキシーを起こしたことのある方や、アレルギースコアの5以上の方、今まで卵を除去して食べたことのない方につきましては当院ではインフルエンザ接種を控えさせていただいています。接種ご希望の方は皮内テストが実施でき、アレルギー反応出現時に対応のできる医療機関での接種をお勧めいたします。 卵を使った加工品が食べても問題がない方、過去にインフルエンザワクチンを接種して異常のなかった方は接種可能です。 |
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予防接種の回数は1回で良いのですか?2回必要ですか? |
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13歳未満の方は抗体の上昇をより確実とするため、2回接種となります。13歳以上の方は1回接種でも抗体上昇がみられるため、1回接種となっています。9歳以上の小児や、近年確実にインフルエンザにかかった方、毎年ワクチン接種をしている方は1回接種でも良いといわれていますし、2回接種ができなくても1回だけでも接種していただくことをおすすめいたします。 |
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水痘、おたふくかぜに罹患した場合は治ってからどの程度の間隔で予防接種を打てますか? |
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接種可能な間隔に明確なものはありません。通常2〜4週間といわれています。インフルエンザにつきましては流行時期での接種は2週間空いていれば接種を行えます。 |