大阪府茨木市の小児科医院「すぎた子どもクリニック」。

流行している病気

麻しん(はしか)流行の兆し

麻しんは予防接種の普及で患者数は減少してきていますが、感染力が強いこともあり、現在、全例保健所に届けなければなりません。
届け出によれば2013年11月25日から2014年1月26日までの麻しん患者は61例で、前年同時期と比べると倍増しています。感染地域は国内が37例(61%)、国外が24例(39%)で、特に麻しんが流行しているフィリピンに滞在して感染した人が多く見られています。また、患者の85%が予防接種を受けていませんでした。

麻しんは発熱や咳などインフルエンザによく似た症状で始まり、全身に発疹が出るウイルス性の感染症で、脳炎などを起こして重症化することがあります。また特効薬もありません。

インフルエンザ流行期はインフルエンザと紛らわしく、麻しんと気付かずに、感染を広げてしまう恐れがあります。麻しんは毎年春に流行が本格化するので、定期接種対象者でまだ接種をされていない方、1回しか予防接種をしていない方はできるだけ早く接種するようにしてください。

参考:厚生労働省の 麻しんに関するQ&A
http://www.mhlw.go.jp/qa/kenkou/hashika/

溶連菌感染症

溶連菌による感染症です。咽頭炎を起こすことが多く、発熱、ノドの痛みで発症し、少し遅れて発疹(細かい赤い発疹)や苺状舌と呼ばれる舌のブツブツが現われます。必ずしもこれらの症状が全部出るわけではなく、咽頭痛だけというのもあります。ノドの所見は特徴的でかなり赤くなります。ただ3歳未満はこれらの特徴が出にくいとされています。飛沫、経口、接触でうつります。潜伏期間は2〜5日とされています。症状は抗菌薬を飲むことで数日で治まりますが、リウマチ熱の合併症を予防するため、抗菌剤(抗生剤)を7〜10日間服用することが必要です。また、腎炎を起こすこともあり、血尿や体の腫れにも注意が必要です。また1週間くらいしてから皮膚がむけてくることもあります。
複数回感染することや、家族内で感染を繰り返すこともあります。

RSウィルス感染症

RSウイルスはカゼの原因ウイルスのひとつです。冬季に多いとされていたのですが、近年は夏から流行することもあります。乳幼児が感染すると高熱が続き(5日〜7日程度)、ひどい咳が特徴です。乳児では喘息と同じような喘鳴が見られ入院が必要なことがあります。生まれつき重い基礎疾患や心臓の病気を持った患児、未熟児で生まれ方は、重症化することもありますので注意が必要です。RSウイルスは複数回感染することがあります。また喘息を起こすウイルスとしても知られています。

ノロウイルス感染症

ウイルスによる感染性胃腸炎のなかで、最も感染者数が多いのが、ノロウイルスによるものです。 ノロウイルス感染症は、牡蠣などの二枚貝の生食による食中毒がよく知られていますが、保育所や小学校などで発生する集団感染のほとんどは、ノロウイルスに感染した人の糞便や吐物を介して感染が広がるといわれています。 10〜100個程度のウイルスを摂取することで発症しますが、感染しても発症しない人もいます。突然の嘔吐で始まることが多く、1日10回以上になることもあります。嘔吐に遅れて下痢が出現しますが、下痢がないこともあります。発熱は一過性であることが多く、通常1〜2日で消失します。一般的には予後は良好ですが、乳幼児や、高齢者、免疫不全の場合には重症化することもあります。 ノロウイルスには数種類の遺伝子型があり、一度感染しても、抗体の持続が短く、交差免疫(過去の病原体感染で獲得した免疫で、似た病原体に防御反応を示すこと)を獲得しにくく、一生の間に、繰り返し感染するのが特徴のひとつです。
ノロウイルスの治療
ノロウイルスの二次感染

風疹の予防接種

風疹が大阪府で流行しています。
風疹の主な症状は発熱と、その翌日くらいに小さくて細かい赤い発しんが顔から出始め、全身に一気に広がります。また耳の後ろや後頭部のリンパ節が腫れて痛むこともあります。また目が充血したり関節痛を訴える人もあります。大人の患者の3割に39度以上の高熱が出たという報告もあります。
風疹は、患者の咳や会話で飛び散る飛沫を介してうつります。
患者は発疹が出る前後1週間ほど風疹ウイルスを出していて、症状がなくても感染力はあります。
また風疹の免疫がない人の中に風疹患者が1人いた場合、何人の人にうつすかを示す指標では、インフルエンザは1〜3人であるのに対し、風疹は5人〜7人と言われています。風疹は子どもの病気だと思われがちですが、現在の流行は予防接種をしていない20〜40代の男性が約8割を占めています。なぜこの年代の男性に風疹患者が多いかというと子どもの頃予防接種の対象ではなかったり、対象であっても接種しておらず抗体がない人が多いからです。

特に次の方々は風疹の予防接種をされることをお勧めいたします。

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