第91回日本感染症学会 第65回日本化学療法学会の合同学会 東京にて
平成29年4月6日と7日に参加させて頂きました。
感染症と感染症治療などについて約700題の発表がありました。
その中で、現在国内のあちこちで発生している麻しん・風しんについての発表がありましたので、ご報告させていただきます。
麻しん・風しんの事業所内での流行について
2.2013年の風しん流行について
2013年に関東で流行があり、某会社の東京オフィスで社員86名中、13名の風しん患者 が出ました。パソコンによる作業のため、一部屋に多くの方が一緒に勤務されていました。
風しんに罹った多くは予防接種歴と既往歴が無く、また初発患者の近くで働いていた方で、予防接種をしていない理由としては、時間が無い、費用が高いという事でした。事業所では、風しんの流行が始まってからの対応では限界があり、集団発生の予防には雇用時に予防接種の既往と感染歴の確認をし、予防接種をするように奨めること、感染症に対する情報提供が重要であるとの事でした。