日本小児感染症学会
1.腸内細菌の特徴
- 人の腸内には40兆個の細菌が存在しており、それに対して人の体細胞数は30兆個と言われている。体の全体の細胞数より多くの微生物が人の腸内に共生していることがわかってきました。大腸の粘膜についている細菌を集めると約1.5Kgの重さがあると言われている。
- 腸内細菌の種類は1000種類以上、人間1人あたり約160種類の細菌が存在している。
- 腸内細菌の遺伝子は人の遺伝子の約100倍以上の500万個以上存在している。
- 出生直後の新生児の腸管は無菌的ですが、出生1ヶ月までにビフィズス菌が定着し、離乳食時期を経て、3歳以降は成人と同じような細菌に変わっていく。
- 帝王切開で出生した新生児の腸内細菌は母体の腸内細菌ではなく皮膚常在菌が主体となる。