大阪府茨木市の小児科医院「すぎた子どもクリニック」。

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ヒブワクチン導入5年の軌跡

ヒブワクチンは日本では世界から遅れること20年、2008年に販売されましたが、当初は任意接種でしたので、接種されたのはごく一部の方だけでした。2011年3月1日に公費接種となり、2013年にようやく定期接種となりました。
公費接種から5年が経過し、その間にどのように変化したのかを検証するという内容でいくつかの講演が行われました。

ワクチンがなかった時には、インフルエンザb型菌による髄膜炎は5歳未満の小児10万人当たり7〜8人、年間600人程度の発生がありましたが、定期接種となってからは急激に減少し、昨年度は2名しか発生せず、5年前から比べると98%減少していました。また髄膜炎以外でも、呼吸困難を起こす喉頭蓋炎や肺炎などの重症の感染症も同じく98%の減少となりました。ワクチン効果は明らかでした。

また定期接種をしていない5歳以上の子供達の髄膜炎患者数も減少しており、直接接種していない年齢でも患者が減少するという効果もみられました。また症状はないが菌を持っている、いわゆる保菌者についても減少していました。保菌者が病気を広めたり、病気になったりする事がありますので、その点についてもヒブワクチンは有効でした。

また病気がなくなると、ワクチンは接種しなくてもよいと思う方が出てくるのではないかという問題点も指摘されました。
予防接種で病気が抑えられているだけですから、ワクチン接種を受けない人が増えると、再びその病気になる子供達は増えることから、医療従事者はワクチンの重要性と必要性をお伝えする事が今後も大事であると再確認となりました。

さらに、次のステップに向かって、ヒブワクチンの接種スケジュールについての講演もありました。
ヒブの追加接種はできるだけ早い方が効果的であり、生後2カ月になったら接種開始、4週ごとに3回接種、そして追加より7カ月が経過していれば、1歳になったらすぐに追加接種を受けるのがベストとのことでした。
講演者の方は、3回接種後追加接種をすぐにしなかったため、生後1歳1カ月で髄膜炎になった非常に残念であったお子様の報告をされ、1歳になったら早く追加接種をするということの重要性を強調されていました。

現在、ヒブワクチンを他のワクチンに混合した5種、6種などの混合ワクチンの開発が進められています。子供達へは注射回数が減る事、一度に早く接種できるというメリットもあり、今後の登場が期待されます。

Dr.sugita一言コメント

インフルエンザb型菌ワクチンが定期接種になったのは小児科医や製薬会社だけでなく、髄膜炎にかかった子供達の保護者の方々が積極的に国に働きかけて下さったからでした。病気で苦しんだり、悲しんだりする方々をこれ以上増やしてはいけないという強いお気持ちが定期接種につながりました。その結果、患者数98%減という結果となりました。
当院でも病気を予防する事も小児科医の大事な役目と考え、予防接種を勧めていきたいと思っています。
1歳になれば肺炎球菌ワクチン、MRワクチンと水痘ワクチン、おたふくかぜワクチンの接種ができます。
当院では一度に4種類のワクチン同時接種をお受けしていますので、1歳になったらヒブ、肺炎球菌、MRワクチン、水痘ワクチンを、そして4週間後におたふくかぜワクチン接種をするようお勧めします。
予防接種についてご不明な事がありましたら、お気軽にご相談ください。

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