大阪府茨木市の小児科医院「すぎた子どもクリニック」。

最新学会情報

妊婦へのインフルエンザについて

海外では2009年の新型インフルエンザ感染では多くの妊婦の死亡が報告されましたが、幸い日本においては妊婦の死亡は0でした。
これは海外の人たちを驚かせ日本は情報操作をしているとまで言わせたことはまだ記憶に新しいところです。

これは日本産婦人科学会がインフルエンザの情報をインターネットにて提供し、妊婦の治療、予防のための薬剤使用法、ワクチンの積極的接種の呼びかけを迅速に行った結果と言えます。
出産した方や医療機関を対象にアンケート調査したところ、妊婦のインフルエンザワクチンの接種率は60%で、海外の10~20%と比べ高くなっていました。インフルエンザワクチン接種した方の感染率はワクチンを接種していない時に比べ89%も減少し、またワクチン接種による奇形率や流産率の増加は見られませんでした。

インフルエンザ患者との接触後、予防的に抗インフルエンザ薬を内服(予防内服)した方は47%あり、そのうち39.7%がインフルエンザを発症しました。またインフルエンザ感染した妊婦の52.2%が予防内服を受けていました。予防投与だけではインフルエンザ の発症を完全に阻止することはできませんでした。

抗インフルエンザ薬の使用による奇形率、流産率、胎児発育不全率は影響を受けませんでした。
また発症48時間以降の治療を行った場合、48時間以内と比べ肺炎発症率が高くなり、入院例では早産率が高くなっていました。

以上から迅速で的確な情報がインターネットを介して多くの人に提供され、多くの妊婦がインフルエンザワクチンを受けたこと、抗インフルエンザ薬の予防内服が勧められたこと、また早期に診断、抗インフルエンザ薬の早期治療が行われたことが他の先進国と異なり妊婦の死亡者が出なかったことに繋がったと思われます。

Dr.sugita一言コメント

日本はインフルエンザの診断と治療については世界で最も進歩しているとも言われています。アメリカでは医療機関へ行っても症状だけで診断することが多く、頼んで迅速検査をしてもらいインフルエンザと診断されても、抗インフルエンザ薬ももらえずに帰宅させられると聞いたことがあります。
2009年の新型インフルエンザ流行時、日本の死亡率は低く、それ以来日本のインフルエンザ診断、治療が参考にされ始めています。
反面、抗インフルエンザ薬の耐性化も見られ、今中国を中心に発症している鳥インフルエンザウイルスA(H7N9)でもタミフル耐性があると言われています。
インフルエンザは抗インフルエンザ薬があるので罹っても大丈夫ということではなく、妊婦さんの結果でも分かるようにワクチンを接種し、普段より感染予防し、流行時には早めに受診をして適正な治療を受けることが大事です。

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