日本初ロタウイルスワクチン
今回日本で発売されるのはグラクソスミスクライン社のロタリックス®です。
2004年に発売され、現在世界120か国以上で使用されています。
ロタリックス®はロタウイルス胃腸炎の65%を占めるG1P8型に対する経口生ワクチンですが他の型にも効果があります。液状のワクチン1.5mlを4週間の間隔で2回接種します。接種時期は生後6週以降に初回接種をし、生後24週までに接種を終了しなくてはいけません。
1) 効果
- @ロタウイルス胃腸炎の予防効果は80%
- A重症ロタウイルス胃腸炎の予防効果は92%
2) 副反応
- @易刺激性(ぐずりなど)7.3%
- A下痢3.5%
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B便に咳や鼻水3.3%
を認めました。 - 海外では腸重積症や血便、また免疫不全の患者さんへの投与でワクチンによる胃腸炎発症を認めています。
3)問題点
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@腸重積
日本の治験では腸重積の発症はありませんでしたが、海外では接種後に発症することがありました。自然発症と比べて10万人あたり1〜4人多いとの報告でしたが、ロタウイルス腸炎の重症化のリスクを考えると有益性が勝るとのことで米国はワクチンの接種を推奨しています。
また、腸重積症発症を抑えるために -
(1)腸重積症にかかったことのある小児や腸の病気を持っている小児は接種することが出来ません。
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(2)腸重積症をおこしやすい生後6カ月から1歳半での接種を避けるため、生後6週から開始し、遅くとも生後24週までに接種を完了させることになっています。
- A免疫に問題のある小児には接種できません。
- B便にウイルスが排泄されるため、ポリオウイルスと同様十分な手洗いなどを実施しなくてはいけません。特におむつ交換後の手洗いは必要です。便の排泄は長くて1カ月といわれています。[20〜30%に感染 (便からウイルスを検出)が認められましたが、症状はでなかったとの報告があり、実際は便への排泄が問題になることは少ないようです。]
- C接種時期が三種混合やHib、肺炎球菌などのほかの予防接種の接種時期と重なり、スケジュールを立てにくいことです。同時接種など工夫が必要と思われます。

ロタウイルスワクチンの最新情報です。
予防接種スケジュールや腸重積の問題などもありますが、激しい下痢・嘔吐の予防のためには接種をおすすめいたします。今はまだ発売日や接種開始日、また費用などは決まっていません。それらを含め接種体制が整い次第お知らせいたします。